1つの知識から
複数の単語を記憶する、
単語記憶の応用編。
中級編のテーマは、
単語を分解する
分解して単語を見るようになると、知らない単語もスッと頭に入りやすくなります。
メジャーなパーツを理解する
早速、具体的に見ていきましょう。
dispatch という単語、ご存知ですか?
■dispatch:派遣する、発送する
2つ以上の意味があると、「やだなぁ」と思ったり、覚える気が失せたりしませんか?
この dispatch は、軍隊やエンジニアの派遣、荷物の発送など、いろいろな文脈で使われます。
もっと多くの意味を持つ単語(多義語)もありますが、
そうした場合は、和訳を覚えるより
分解して感覚的に落とす
方が、お得です。
多義語は、たくさんの和訳を覚える必要がある。
それだけでも負荷がかかりますが、
英文の中に見つけた時、
どの和訳があてはまるだろう?
と、頭の中で、和訳を検索する必要があり、
さらに負荷がかかります。
ですが、
感覚的に意味が取れると、
和訳せず、楽して英文を読めるので、
実践での効率も上がります。
単語を分解!
それでは、dispatchを分解してみましょう。
dispatch = dis + patch
dis– は、よく見る接頭辞ですね。
ネガティブなイメージがあると思います。
例えば、
dis + agree で反対する。
= disagree
dis + appear で消える。
= disappear
dis + advantage で、不利。
= disadvantage
では、discoverはどうでしょうか?
「発見する」という動詞です。
dis + cover・・・
カバーは、覆うものです。
この dis は、
「分離」「除去」の意味もあります。
つまり、
dis + cover は、「カバーを外す」です。
今まで謎だった事があって、その謎に包まれた、覆われたカバーを外す。
↓
発見
・・・というわけです。
「分離」「除去」の、disは
次のような単語にも入っています。
distant:遠い
distribute:分配する、配布する
dissolve:分解する、解消する
ちょっと意識するだけで、単語の入り方が変わりませんか?
さらに接頭辞そのもののイメージを育てると、だんだん和訳が不要になって、英文読解が楽になっていきます。
接頭・接尾辞を意識する
“dis-” のようなパーツは、いろいろな単語についています。
単語の頭につくパーツ(接頭辞)、単語のおしりにつくパーツ(接尾辞)の知識が多いと、より分解がスムーズになるので、「よく見かけるパターンだな」と感じたら、ちょっと手間をかけて調べてみてください。
スマホでささっと調べられます。