エピソード記憶とは


エピソード記憶とは、

実体験の記憶です。

とても強力で、
深く、長く頭に残る。


エピソード記憶を理解すると、
記憶に残ること、残らないことの
条件がわかります。


エピソード記憶の例として、

たとえば、
思い出話をする時、


昔おじいちゃんと一緒に、

車で遊園地に行って・・・

とか、

お土産屋さんで〇〇を買ってもらって・・・



というような、

何年、何十年も前のことを
鮮明に覚えていたりしますよね。


エピソード記憶とは、
そういった、いわば経験の記憶です。


これを英語習得に
当てはめた時・・・

海外旅行の英語は、自然とマスターできる


たとえば入国審査で、
訪問の目的を聞かれます。

その時に、「観光です」と答えるとして、

sightseeingが、ぱっと出てくる人は多いはずです。

それは、単に「簡単だから」ではありません


初めての時はドキドキして、
頑張って答えるから
(誰でも緊張するはず)

滅多にない経験として
鮮明に記憶されるせいです。


sightseeingだけでなく、


immigration

baggage claim

departure

arrival

duty free



こういった単語も、
スーツケースを取ったり
買い物をすることで、
自然と覚えられる。

それが、エピソード記憶、です。

英語の教材を見ていても、
これほど鮮明に記憶されることは
99%ありません。

1回どころか、
全く知らない単語を
2回、3回 見るだけでも
覚えられません。


机の上の参考書は、
文字の世界、自分とは関係ない世界で、
実体験とは程遠いからです。

記憶の効率は、実体験が絡むと
最高に高くなる。

一方、英語の解説を
読むだけでは
記憶に刻まれにくい。

両者に対し、
脳はまったく違う反応をします。

日常で “体験” を増やす方法


“体験”をセットにすると
効率よく英語が身につく・・・とはいえ、


多くの人にとって
英語が日常にあふれる環境は
なかなか手に入りません。

そんな時は、できるだけ
疑似体験に近づけてみてください。

(後述します)


もちろん、頻繁に英語を使っているなら
ぜひそのチャンスを有効活用してください。

間違いを恐れずに話したり、
ワンパターンのフレーズに頼らないことが
大切です。


日常に英語がない方、
一人で机に向かう時間が
メインのかたは、

五感を使うと有効的です。

五感を使うほど吸収できる


経験の記憶は、

特別な出来事や
(旅行や記念日、ショックな出来事)
感情など、
(喜び、驚き、感動)


体と心が揺さぶられるほど
強く残ります。



映画の例がわかりやすいですが、

つまらないとすぐ忘れ、
大感動スペクタクルなら
何年も覚えています。


では、
(大した感動も経験もできない)
TOEICの学習で、

どんなことが
できるかというと、


一番簡単なのは、
音読など声に出すことです。

ただ声に出すだけでなく、
教材の内容を、頭の中でイメージすると

より記憶が楽になります。

登場人物に感情移入すると、
さらに効果が高まります。


声、イメージ、感情移入・・・どれも一人でできるし無料です。


ぜひ試してみてください。

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ちなみに私は他にも
組み合わせていましたが、


という目標があったので
全く苦ではありませんでした。


上に書いた3つのうち、
一番効果が高いのは音読なので、

とりあえず1つ追加しよう、
と考えていたら
音読にしてください。