[時事英語] イーロン・マスクのインタビュー

https://www.bbc.com/news/business-65248196


今日は、BBCによる
イーロンマスクのインタビューから
英文をご紹介します。


英語のニュースや雑誌を
読める様になりたい方は、

ぜひ”読む感覚”を身につけてください。


教科書に向かうことも大事ですが、

言葉なので、
感覚的に触れることも大事です。


いつも通り、文法解説はありませんが、

“お勉強感” がない
英語に触れる機会は、
感覚を磨くのに有効です。


さて、

インタビューは、
Twitter買収にまつわる

解雇・誤解・会社に寝泊まり・・・についてです。


【記事タイトル】

Twitter boss on layoffs, misinfo and sleeping in the office

インタビューは1時間と長いので、
全部を紹介しきれませんが、

ちょうど、
“Five key quotes”
抜粋されておりまして、

その中からさらに絞って
3つのquoteをご紹介します。

(quote = イーロンの発言)



1つは、Twitter買収について

 →On buying Twitter



2つめは、社員の解雇について

 →On laying off staff



3つめは、彼のツイートについて

 →On his controversial tweets

1. On buying twitter

買収の進み具合はどうですか?

記者の質問に対して
イーロンはこう答えました。


“It’s not been boring. It has been quite a rollercoaster… It’s been really quite a stressful situation.”


ローラーコースター は、(rollercoaster)
ご存知のとおり、
ジェットコースターのことです。


アップダウンがあり、
急激な動きをするたとえです。


当初からニュースで追っている方は、
買収劇の急激な展開を

思い起こしながら読むと、
rollercoaster と呼ぶ感覚が
腑に落ちるでしょう。


(再掲)

“It’s not been boring. It has been quite a rollercoaster… It’s been really quite a stressful situation.”


quite a 〜


この表現は、
quiteの語感からもわかるように、
強調です。

「かなりの」「並外れた」という意味。

quite a roller coaster は、
買収劇の激しい展開を表現しています。


quite a stressful situation も同じく、

めちゃくちゃ
ストレスフル、

ということですね。

たしかに
凡人には耐えがたい
ストレスではないかと思います。。。



ちなみにインタビューでは、

記者が慎重な面持ちで
質問したのですが、

それに対し
イーロンは笑いながら

“It’s not been boring” と答えました。


しんどいことを、


「どうだった?」と聞かれて

「そりゃ大変だったよ」
楽なわけないじゃん、と笑う。


私たちの普段の会話でも
ありそうな類の笑いです。


この空気感に興味があれば、後でインタビューのリンクを貼るので直接ご確認ください。

2. On laying off staff

Twitter社の大量解雇については
日本でもたびたび報道されています。

日本人の価値観では
なかなか考えられない規模ですよね。


イーロンはこれについて

“I wouldn’t say it was uncaring… If the whole ship sinks, then nobody’s got a job.”

uncaring は、
caring(思いやりがある)の反対語です。


大量解雇=冷酷、と
捉える人は多いと思いますが、

本人は、uncaringではない、と言っているわけです。

その理由は、

If the whole ship sinks, then nobody’s got a job.


船全体が沈んだら、
誰も助からない、
みんなが仕事を失うから。

・・・というわけです。

最後に
イーロン自身のツイートについてです。

3. On controversial tweets

イーロンが
頻繁にツイートしているのは
ご存知でしょうか。

しかも、当たり障りの”ある” ことも結構多いです。


昨年は、Twitter の社長を辞めるべきか?とツイートで質問し、

しかも「フォロワーに従う」と、

投票を促したこともありました。

(進退をフォロワーに委ねるなんて
 嘘でしょ?!と思いましたよ。。。)

そんな、自身のツイートについて、

“Have I shot myself in the foot with tweets multiple times? Yes.”

shoot myself in the foot
自ら災いを招く、墓穴を掘る


イーロンのように

影響力があって素直な(?)人が
気軽にツイートすると、

騒ぎになったり
炎上しやすいことも想像つくかと思います。

それが

controversial:物議をかもす、議論を呼ぶ


の意味ですね。

I shot myself in the foot は、

余計なことをツイートしてしまった、
という気持ちがこめられています。

しかも multiple times…(何度も)

インタビューでは、
午前3時以降はツイートしないと
話していました。

90秒にまとめたインタビュー

インタビューは、

フルバージョンだと
1時間と長いのですが、

90秒のショートバージョンがあります。

[Elon Musk’s unexpected BBC interview… in 90 seconds]

https://www.bbc.com/news/av/world-us-canada-65249138

ネイティブレベルの
リスニングを目指す方は、

事前に下の 5quotes に
目を通しておくのがおすすめです。

予備知識が入ると、聞きやすくなるからです。


ちなみにフルバージョンもおすすめです。

長いので、他のことをしながら
聞き流しても良いでしょう。


ちなみに、
実はこのインタビュー、
BBCの収録でありながら、

イーロンがTwitterのスペースで中継しているんです。
リアルタイムで。

最後にはフォロワーに
「記者に質問はあるか?」と、

インタビュワーに逆インタビュー。

そのやりとりも面白かったです。

お時間が許せばぜひ。


Five key quotesはこちら

Have a good day,

わかば