記憶をコントロールする
思い通りの結果が出ない時、
「勉強が足りなかったんだ・・・」と
考える人は多いでしょう。
もちろん、
それも一理あるかもしれませんが、
時間をかければ、
スキルが上がる
わけでもありません。
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こんにちは。
わかばです。
前回の、記憶の司令塔、
海馬 (カイバ) の話が
意外と好評でした。
海馬にたくさん
OKをもらって
学習効率を上げましょう!
(ちなみに、うまくすると
認知症も防止できます。)
記憶はコントロールできる
英語に悩むとき、
・覚えることが多すぎる
・知識が足りない
こんな考えが付き纏います。
好きなだけ覚えて、
必要に応じて記憶から
出し入れできるといいですよね。
でも、たくさん勉強すれば
覚えられるかというと
そうでもなく、
超集中で頑張っても、
来月にはコロっと忘れたりします。
この忘れる現象を、
「私のやり方が悪い」
「頭が悪いから」
などと、
受け止めるとしたら、
ちょっと待ってください。
記憶に関しては、
私たちの親世代から
「頑張って覚えなさい」という
教育がずーっと続いていて、
しくみに基づく
学習指導がないだけです。
記憶は、脳の機能であり、しくみです。
記憶をちゃんと理解すると、
参考書を一冊終えると同時に、
ほぼ全部、内容を覚えられます。
つまり、計画通りです。
本を終える計画を決め、
予定通りに知識が身につく。
「いつになったら終わるのか・・・」
とは なりません。
今日は、学習の際に
知っておきたい記憶の基礎、
2種類の記憶
についてお伝えします。
(大学受験生にも
知ってほしい内容です!)
2種類の”記憶” を知ろう
リスニング・リーディング、
共通して、
英語を理解する時、
頭の中では
2つの “記憶” が稼働しています。
1つは、短期記憶と言って、
【会話】で相手の発言を
瞬間的に記憶する記憶
会話のラリーは、(英語も日本語も)
短期記憶のおかげで成立します。
相手の発言を
一瞬で忘れると
会話が続きませんよね。
今聞いたことを、
瞬間的に記憶するのが、
短期記憶です。
つまり、
リスニング問題を聴く時、
あなたの短期記憶は、
フルスロットルで頑張っています。
余談)
そういえば、以前
友人がスキーで転倒し、頭を打って
一時的に会話した内容を
覚えられなくなりました。
さっき話したことをすぐ忘れるのです。
当時はびっくりしましたが、
短期記憶が影響を受けたのかな?
と、思います。
(幸い、すぐ治りました)
話を戻して・・・
TOEICで、リスニングの音声を、
聞いたそばから忘れる
と感じることがあれば、
短期記憶に原因があります。
【Readingの文章】も同じで、
読んだばかりのセンテンスを
瞬時に忘れる
ことがあれば、
これも短期記憶が関係しています。
テスト本番で重要です。
では次にもう一つの記憶、
長期記憶です。
長期記憶 = 定着した知識
長期記憶とは、読んで字の如く
長い時間覚えている記憶です。
長期記憶の例は、
teacher、mountain、important
といった
みんながよく知っている単語、
It is easy to 〜
形式主語の構文です。
(中学生の時、めちゃくちゃ得意でした)
これらは
英語学習のはじめの頃に習いますが、
忘れることなく、
むしろ当たり前の知識として、
いつでも簡単に思い出し、
会話や英作文の
アウトプットにも活用できます。
この、
パッと使える
定着済みの知識
が、長期記憶です。
語彙力を上げたい
という悩みは、
長期記憶の作り方がわかると、
解消できます。
(つづく)