[時事英語] ナナメ読み 著作権が切れたクマのプーさん
今日はBBCの、
The gory new Winnie the Pooh horror causing a storm
映画と著作権の話です。
著作権が切れると
キャラクターを自由に使える・・・
ということで、
恐ろしいプーさんの
ホラー映画ができました。
TOEICとはかなり
雰囲気が違いますが・・・
TOEICでも映画業界の話は
出題されるので、
アンテナを立てておいて
損はないです。
はじめに、
この話、あんまりよく知らないという方に
予備知識を。
ニュースで見て知ってるよ!
という方は、
スキップしてください。
英文を読む前に・・・予備知識
昨年から話題になっているので、
ご存知の方も多いと思いますが、
まずその概要を引用します。
タイトル(直訳『クマのプーさん:血とハチミツ』)にふさわしく、あのクマのプーさんが殺人鬼と化してしまう映画。A・A・ミルンの原作小説「クマのプーさん」の著作権が今年1月に消滅したことをきっかけに、このような過激な作品も製作できるようになった。
引用:シネマカフェ
今回のBBCの記事は、
The gory new Winnie the Pooh horror causing a storm
血みどろのプーさんの
ホラー映画が
嵐を呼んでいる
・・・そんなタイトルで始まります。
英文を見ていきます
しょっぱなから
TOEICとは程遠い単語が
登場しますので、
単語から確認します。
A bizarre slasher film has taken advantage of the copyright for A A Milne’s classic tale expiring, and reimagined the lovable bear as an axe-wielding villain.
ちなみにA A Milneは、
原作者の名前です。
(ミルン)
単語の意味は、
■ bizarre
奇妙な、風変わりな
■ slasher film
ホラー映画
■ take advantage of
(巧みに)利用する、生かす
■ copyright
著作権
■ expire
期限が切れる
■ reimagine
再考する
■ axe-wielding
斧を振り回す
■ villain
悪人
↑並べただけで
雰囲気がわかると思います。
では、センテンスで
確認してください。
A bizarre slasher film has taken advantage of the copyright for A A Milne’s classic tale expiring, and reimagined the lovable bear as an axe-wielding villain.
読めましたか?
ざっくり意味をとっていきます。
SVOの主要部分は、
A bizarre slasher film has taken advantage
ある映画がうまく利用した。
of the copyright for A A Milne’s classic tale expiring,
くまのプーさんの (= A A Milne’s classic tale)
著作権切れ
and reimagined the lovable bear
as an axe-wielding villain.
愛らしいクマを、
悪人に再考。
.
.
.
簡単に言えば、
著作権切れになった
プーさんを
殺人鬼にリメイクした。
そんな感じです。
次のセンテンスは
著作権の知識があれば
スルッと読めるでしょう。
the copyright expires for works published a certain duration ago – the US copyright limit is 95 years, while in the UK it is 70 years – and those works therefore lapse into the public domain.
■ work
作品(著作物)
■ duration
期間
■ lapse into the public domain
パブリックドメインになる
(公有になる)
文の前半は、
the copyright expires for works
published a certain duration ago
「一定期間を過ぎると、
著作権は切れる」
とあり、ここに
アメリカ、イギリスの
具体例が続きます。
the US copyright limit is 95 years,
while in the UK it is 70 years
アメリカは95年
イギリスは70年
↓
センテンスを
最後まで読みます。
and those works therefore
lapse into the public domain.
そして、
そうした作品は、
パブリックドメインになる。
次のセンテンスです。
the butterball bear could henceforth be used and depicted by anyone – and in any way they wanted
■ butterball
ぽっちゃりした
■ henceforth
以降は
■ depict
描写する
ぽっちゃりかわいいプーさんは、
著作権が切れた後、
誰でも好きなように描写できる。
(殺人鬼にすることもできる)
映画のあらすじ
というわけで、
本日の英文は以上です。
いつもと少し違うタイプの記事でした。
映画のあらすじ、予告編は
こちらが参考になります。
↓(日本語:シネマカフェ)
https://www.cinemacafe.net/article/2022/09/01/80606.html
ちなみにこのサイトでは、
こんな感想が紹介されています ^ ^;
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映画ファンの感想は「なんてバカバカしいんだ! もちろん観るのを楽しみにしている」「怖いと同時に大笑い。なんだこりゃ?」「子供の頃の夢が悪夢となった」と賛否両論。ツイッターで拡散された予告編は1日経たずして320万回以上の再生回数を記録している。
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最後に
上級者向けですが、
この映画の説明をコピーします。
The days of adventures and merriment have come to an end, as Christopher Robin, now a young man, has left Winnie-The-Pooh and Piglet to fend for themselves. As time passes, feeling angry and abandoned, the two become feral. After getting a taste for blood, Winnie-The-Pooh and Piglet set off to find a new source of food. It’s not long before their bloody rampage begins.
(Rotten Tomato)
ハチミツではなく、
血の味をしめた
プーさんとピグレット・・・
【元記事】
https://www.bbc.com/culture/article/20230215-the-gory-new-winnie-the-pooh-horror-causing-a-storm
それでは、良い週末をお過ごしください。
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