[TOEIC脱塗り絵 #1] 理想的な時間配分
意外と時間配分を意識していない人が多い
突然ですが、
「いついつまでにこの仕事を完了させる必要がある」
という時、どうしてますか?
・完了までの工程
・各工程にかかる時間、手間
・関係者との合意
・全体を仕上げる時間 +予備日
そんな風に、仕事を分解して
それぞれの所要時間を割り出したりしませんか?
おそらく、
社会人なら、誰に言われずとも
条件反射的にそうしてしまうと思うのです。
ところが、
なーぜーか!!!
ことTOEICについては、
・Part5に〇〇分
・Part6に〇〇分
・Part7に〇〇分
このように分解して作戦を立て、
「各工程を時間内に完了する」
ということをしない、人が多い。
「いや、無理なんですよ。問題が多すぎて。」
時間配分をしたいんですけど、
とにかく問題の量が多くて、配分できないんです。
それは、分かります。
最後まで解ききれない、
スピードが追いつかない、というのは分かります。
それは、TOEICに太刀打ちできる
スピードを身につけてこなかったから・・・
というより、日本の教育現場がそうさせているんですよね。
<読むスピードに関する関連記事>
・TOEICを時間内に解けない、塗り絵の宿命
・学校で教える「読み方」
それでも、やはり考えて頂きたいのです。
スコアアップするために。
まずは、がむしゃらに「できるだけ解く」をやめよう
なぜかというと、
「できるだけ解く」というのは
スピードが上がらない原因でもあるからです。
もう一度、仕事の場面に立ち返ってみましょう。
あるプロジェクトがあったとして、
「よしやるぞ!」となった時、
あなたの後輩や、部下に
仕事を振る場面を思い浮かべてください。
そこで、
「できるだけ頑張ります!」と言われたら、
「『できるだけやる』のではなく、
もっとやり方を具体化したほうがいい。」
と、アドバイスしませんか?
または、進捗確認の時に、
何がどこまでできたか、を
報告させたりしませんか?
全ては、時間内に完了すべきことを完了させて、
目標を達成するためですよね。
それと同じように、
「できるだけ頑張る」は、
目標の実現性が低くなってしまうのです。
がむしゃらに「できるだけ」をやめたら、その次は
リーディング問題は、75分あります。
まずはこの時間配分を設定し、
解いてみましょう。
Part5:10分
Part6:10分
Part7:55分
これで合計75分です。
「できるだけ」をやめるために、
Part5で10分経ったら、途中でもPart6に移ります。
Part6も同じように、10分たったら、
途中でもPart7に移ります。
Part7も「最後まで解く」ではなく、
55分で潔く打ち切ります。
そうすると、
時間に対する感度が上がり、
時間配分の感覚を体で覚えていきます。
「せっかく解いているのに、
やり残しがあったらもったいない」
と感じたら、時間配分「あり」で解いた後に、
時間配分「なし」、無制限で解いてください。
とにかく、工程ごと(Partごと)の
意識を高めることが大切です。
全部終わらなくても良いから、
制限時間で
「切り上げる」「次に行く」は、
簡単にできますよね?
Part7は問題数が多いので、
追求型・凝り性の方は、
シングルパッセージ:〇〇分
ダブルパッセージ:〇〇分
トリプルパッセージ:〇〇分
と、分けられると
なお効果があります。
分け方は好みで。
75分の時間配分に慣れたら
全問解けるにしても、解けないにしても、
75分の時間配分に慣れたら、次はこの時間配分を試してみましょう。
Part5: 9分
Part6: 9分
Part7:55分
合計73分。
2分余ります。
この2分は心のゆとりです。
大体の場合、ギリギリの時間設定をすると
時間をオーバーするものです。
あらかじめ、
2分のゆとりを持たせると
75分ちょうどで終わる自信がついていくでしょう。
理想の時間配分とは
焦らずに、余裕を持って解きたい。
それを突き詰めると、
「毎回必ず時間が余る」というスピード感が理想です。
その目安は、
Part5: 8分
Part6: 8分
Part7:50分
合計66分です。
リーディング問題は75分ですから、
9分余る計算です。
9分も余らせてどうするの?
と、思ったあなた。
みくびっています。人の能力を。
人は、必ず間違えます。
人は、必ずどこか不安です。
こと、試験に関しては。
さて、この9分があると何が可能なのか?
それは、
・マークミスをしても、やり直すことができる。
・不安な問題を、もう一度解き直すことができる。
・心に余裕を持つことができる。
・焦って判断が鈍らない。
このようなことです。
TOEICで確実にハイスコアを取ろうとした時、
9分(欲を言えば10分)余るスピード感、
時間配分ができることが理想です。
まとめ:このステップで進化しよう
- がむしゃらに「できるだけ解く」意識を捨てる
- 75分いっぱいの時間配分で、時間感覚を体に覚えさせる
- 2分余る時間配分に挑戦する
- 理想の「9分余る」に近づける
ちょっとずつ出来る様になれば大丈夫です。
工程の分割。
時間制限を設ける。
普段あなたがしていることを
TOEICにも応用してみてください。