学校で教える「読み方」
思い出してみて下さい。日本の中学・高校で教える英語は、大学受験に合格するための勉強です。
受験のために、勉強しましたよね?受験勉強とは、ある意味、日本基準なのです。
だからそれなりにうまく機能できた。
そもそも日本式の教わり方だったのです。
でも、TOEICは日本基準ではありません。
その、「日本基準」ではないことが、一つの「解きづらさ」の原因です。
そして大量の英語を聞くリスニング問題、大量の英文を読むリーディング問題。
圧倒されて当然です。
では学校の現場ではどのような教え方をしているのか?
それは「返り読み」と呼ばれる手法です。
返り読みとは、一言で言うと、英語を日本語に置き換えて理解することです。
英語を英語のまま理解するのではなく、わざわざ日本語の文法に置き換えて理解するのです。
文字通り、「返って読む」ことです。例えば、この文。
I will go if the weather gets better.
天気が回復したら、私は行きます。
英語は「I will go =私は行きます」から始まっているのに、
日本語はifの文を先にして、後から「私は行きます」と表現します。
このように、英語が先に伝えることを、日本語は後から伝えるので、
日本語に解釈する時に頭の中で、1つの文の中で読みながら前後します。
例文のような単純な文だと、見た瞬間にわかることがあっても、
1文が3行・4行と長くなると読み解くのが難しくなります。
最たる例は、関係代名詞が出てきたときに「後ろから前に修飾する」と理解して、
後ろから前に向かって矢印を引っ張ることです。
「返り読み」の害
その実害とはどんなことでしょう?
まさにこれこそが、読むのが遅い原因です。行ったり来たりするから、時間がかかります。
1回でスッと読むには、頭から英語の語順で読む必要があります。
また、行ったり来たりすることで、1文が長いほど事実がごちゃ混ぜになり、誤った解釈のモトになります。
✔︎ 読むスピードが上がらない
✔︎ 誤った解釈をする
やはり、Part7を最後まで解くためには、返り読みを克服する必要があります。
あなたが英文に矢印を引いて理解していたとしたら十中八九、
返り読みの被害に遭っていますので、
このクセを取り除く必要があります。
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