[時事英語] ロシア軍、ヘルソンから撤退する

ブログの更新は、かなり久しぶりです。

いつの間にか晩秋・・・
朝晩寒くなりましたが、今日の東京は小春日和です。

陽光やわらかく、とてもいいお天気。

さて、昨日、ロシア軍がヘルソン(要衝)から撤退したニュースが報じられました。

ロシア軍が、ウクライナのヘルソンから撤退。

ウクライナ軍は州都ヘルソンの奪還に向けて勢いを増している。


ご覧になった方も多いと思います。

この件について、Voice of Americaの記事から。

タイトル

[Ukrainian Forces Enter Kherson as Russian Troops Withdraw]

ちなみに Voice of America(VoA)は

ニュースメディアのなかでも

易しい英語で書いてあるので、

おすすめです。

「リトリート」のもう一つの意味

本文に入る前に、「リトリート」について確認です。

今回の撤退を報じるにあたり、どのメディアでもリトリート retreat という単語が頻出するのですが・・・

日本で retreat と聞くと、

自然あふれる環境、すてきな施設で、

リラックスしながら贅沢な時間をすごす

・・・ようなイメージがありませんk?

戦争で使われるときは、「撤退」です。
残念ながら、すてきなイメージとは無縁の、凄まじい状況です。

今回はロシアの撤退。

記事タイトルの withdraw と同義です。

記事の概要

記事は3部構成で、


はじめに、

撤退にまつわる出来事と、

ロシアの様子、ウクライナの様子を説明。


2つめは、

Black Sea Grain Initiative

黒海での穀物事情

3つめは、

War’s heavy toll

戦争の多大な犠牲

今日は1番目から文章をいくつか抜粋します。

ちょっと時間あるし、読んでみようかな!と言う方は、先に本文に目をとおしてみてください。

(読む速さが130wpmなら、全部読んでも7分です)

[Ukrainian Forces Enter Kherson as Russian Troops Withdraw]

https://www.voanews.com/a/ukrainian-forces-enter-kherson-as-russian-troops-withdraw/6830832.html

本文解説

今回はVoAということもあって、一通り文法がわかる方には、文として難しくないはずです。

ですので、センテンスを読んで、意味を取れているか確認してください。
場面を想像したり、文脈をつなぎながら読むことを忘れずに。


Ukrainian forces entered the city of Kherson on Friday as Russian forces retreated in haste. 

この文は問題ないと思うので、

表現だけ確認してください。

(retreat 入ってますね。)

Villagers came out of hiding to welcome the Ukrainian troops and recounted horror stories of Russian soldiers killing civilians and looting homes.

最後のlooting homes が

わからないかもしれませんが、

文脈から、”ロシア人がひどいことをした”

と読み取れればOK。

辞書を引きすぎると、長文を最後まで読めなくなります。(心が折れる)

recountは、上級者はおさえておきましょう。



■ loot:略奪する
■ recount:詳しく話す

怖かったでしょうね・・・

ロシア人から身を隠していた人々が、ロシア人の残虐な行為について語ったそうです。

Multiple videos circulating on social media showed Ukrainian soldiers planting yellow-and-blue flags in the city while local residents celebrated.


SNSでは、

兵士がウクライナの国旗を立てる

動画が数多く共有されたんですね。

歓喜の様子が目に浮かびます。

(記事中には、動画が1つ紹介されています)

*すこし飛びます*

ウクライナの防衛大臣の話。

今回のロシアの行動については、
懐疑的のようです。

Ukrainian Defense Minister Oleksiy Reznikov had also expressed skepticism 

that Russia could withdraw so quickly, fearing a potential trap by Russia to lure Ukrainian forces into brutal urban combat.

表面上の行動だけでは

わかりませんからね・・・。


ロシアにとって

特に、へルソンは、

戦略上の要衝です。

なにしろロシアとクリミアをつなぐ橋がある。

For Russia, Kherson has been a significant strategic region forming a land bridge from Russia to Crimea, the peninsula that Moscow annexed in 2014. 


また、9月には、ロシアが強制的(?)に併合した、

4つの地域の1つでもあります。


Kherson is one of the four provinces that Russian President Vladimir Putin claimed to have annexed in September, a move the United States and other countries condemned as illegal.

そんな大事な場所から

素直に撤退するのか、

懐疑的になるのも無理はありません。

センテンスを読むのではなく、文脈を追う


さて、今回は以上ですが、
読めましたか?

文法的に難しくなかったので、内容をざっと追ってみました。

語彙がわかれば読めたと思います。

ただ、センテンスだけに集中すると、文脈が読めません。

読解力がないなぁと感じる方は、木を見て森を見ず、という現象に陥りやすいので、

センテンスをつなぎ、状況を想像しつつ、文脈を追う癖をつけましょう。


それでは、良い週末を。

わかば

記事のリンク

[Ukrainian Forces Enter Kherson as Russian Troops Withdraw]

https://www.voanews.com/a/ukrainian-forces-enter-kherson-as-russian-troops-withdraw/6830832.html