発音に自信がない彼が変わった、あの3語。

「出来ない」思い込みが「できる!」に変わる。

ベタベタの日本語発音だった

英語が好きだけど、発音がまるでダメ。
自信が全くない。

そういう学生さんは多いと思います。

学校で教える英語は
ほとんどが受験に合格するためのプログラムです。

そこでリスニングの試験対策はあるとしても、
実際に「発音を習う」授業って、一般的な教育課程ではないですよね。

それは良いとか悪いとかではなく、
ただの事実であり、普通です。


で、「英語は好きだけど発音に全く自信がない」
という高校2年生に、あるとき出会いました。

彼もその一人だったんです。
学校で、発音を習っていないんですね。(ちなみに英会話の塾に行ったこともない純粋なる日本語ネイティブです)


英検の二次試験にどうしても合格したくて、
でも自信がない、発音をどうにかしたい。

それが彼の望みでした。


実際に、英文を読んでもらったら、見事なカタカナ発音でした。

でも、臆せずハキハキと読み上げる明るさは
とても好感が持てました。


英検の二次試験「ナレーション」で満点

出だしは、流暢な英語とは程遠いものでしたが、彼は結局、

検準一級のナレーションで満点

を取りました。レッスンを始めてから約3ヶ月後でした。

しかも、まるで当然であるかのように・・・

「発音ができない」
と悩んでいたのに、堂々と試験をやりのけたわけです。

これって、スキルが上がったからと言ってしまうこともできるのですが、


ここで注目して頂きたいのは、
なぜ、「できない」思い込みが「できる」に変わるのか。

です。

そして、それはビッグバンみたいな大衝撃ではなく、
日常の中でいくらでも作れる、「閃めきの瞬間にあります」

変化したきっかけのフレーズとは

スピーチのシャドーイングに挑戦したのは
もう随分前のことですが、
中でも忘れられないのが、

「あ、ここで自信が大きく付いたな」

とこちらに伝わってきた1フレーズです。

それは、

“bottling it up” という3語です。


見た目は、全然難しくありません。

ボトル + ing
it
up


しかし・・・
これをきれいに発音するのは意外と難しい。

bottling を”ボトリング”と言ってしまうと、
後に続く it up をお手本のように自然に言えないのです。

カタカナで書くと、

「ボルリンギラ」が一番近いと思います。


英語の子音は日本語にないものが多いのと、
単語がくっつくと発音が変わるので


「どうやって口を使ったらいいかわからない」


フリーズ状態になったり、
どうにもできず、やけっぱちな発音に走ったりすることもあります。(大人でも)

特に、このbottling it upは、
発音にこだわると(日本人にとっては)複雑な動きが必要です。

bottleのT、ingで鼻を使う、ing-it-up で音がくっつく。


でも、素直に吸収して、丁寧に練習してくれました。

よく注意しないと、「ボトリングイラップ」になるところ、
「ボルリンギラ」を体で理解した。


そして程なく、

「おおお!できた!!上手い!!!!!」

という仕上がりになったのです。


この時、彼は、
英語の発音のカラクリを、突然「閃めいた」みたいに
体で理解したと思います。


このbottling it upに自信を持った後、
little は超簡単に発音できました。

リトル、ではなく、リルル、のような発音です。


誰にでも、その瞬間はある

スピーチ全文を、完璧にネイティブ級にシャドーイングができるまでは、時間がかかります。
それは筋トレと同じで、日本語でやったことのない「口の開け方」「舌の動かし方」「空気の送り出し方」をフィジカル面で鍛える必要があるので、まずはその「動き」を体に教え、自然にできるまで練習しないといけないんですね。

ただ、最初からそこを目指していたら気持ちが続かないと思うんです。

大切なのは、1つの課題を見つけて、そこを完璧に仕上げることです。

彼の場合だと、

bottling it up

たったこの3語で、
「あ、発音が上手くなれそうだ」という、喜びと希望を得たのです。

ネイティブみたいに話せるようになる♪

それを自分で感じられるって、物凄いモチベーションになるはずです。


シャドーイングや発音に悩む人には、
この閃めきのような喜びの瞬間を、まずは1回経験して頂きたいと思います。


この体験をすると、伸びます。

そして、誰にでもその瞬間は訪れます。


大切なのは、1つの課題を見つけて、そこを完璧に仕上げることです。


コツが体でわかって、どんどん吸収していく。
それを彼は体現しましたし、実際に、彼以外にも

英語が苦手だったけどできるようになった

生徒さんには、そういった閃きの瞬間がありました。


bottling it up のように、3語でも難しい発音はあります。
でも3語なら、できるんですよ。

できそうでしょう?

誰にでも、「その瞬間」を手にすることはできるんです。



あなたにとっての “閃き” を見つけよう。

「そうは言っても運でしょ、私にはその運がないと思う。」

・・・そう言われると、そうかもしれません。
でも、私には確信があります。

確かに良い先生に出会える人はラッキーです。
自分で方法を探さなくても、タイミングよくきっかけを与えてもらえたり、道筋を示してもらえたりするのは、間違いなくラッキーです。


でも敢えて言いたい。

自分で、作り出すこともできるんです。

例えば、
「今日はこの3語を上手く言えるようになろう」

それでいいんです。

他が不完全でも大丈夫です。


大切なのは「うまくできたー♪」を体験することで、
一度体験すると、増やし方が感覚的にわかります。

そして、
「おおお!できた!!上手い!!!!!」

という喜びをたくさん積み重ねてください。

これをコレクションしたら、上手くなるに決まっているじゃないですか。 🙂


あなたにとっての「bottling it up」閃きに出会えますように。

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