うまい棒の値上げ:海外メディアでも報じられた、40年以上、お値段据え置きの理由

1月下旬に、うまい棒が値上げするというニュースを目にしました。

そこで、

そういえば、いつから10円だったんだろう・・・?


と思いましたら、

It marks the first such increase since the snack – whose name means “delicious stick” – went on sale in 1979.


答えは、1979年でした。

40年以上、変わらず10円だったんですね・・・すごい。


(日本国内だけでなく、海外で報じられるのもすごい・・・)


▽原文はここから▽

[ Japan’s ‘miracle’ snack gets first price hike after decades ]

https://www.channelnewsasia.com/asia/japan-miracle-snack-umaibo-price-hike-2460786


この記事では、こんなふうに書かれています。

The low price has kept single sticks within the reach of children’s allowances for years and for many Japanese, the snack evokes memories of childhood or the neighborhood sweet shop.


子供の頃の思い出、
何かしらありますよね。

大人になっても、イベント等で

うまい棒1年分!


みたいな景品を
見たことがありますけど、

なんとなく楽しさを感じるのは
ノスタルジーもあるのかな、と思います。

この記事のタイトルでは

うまい棒のことを「ミラクルスナック」と書いています。

[ Japan’s ‘miracle’ snack gets first price hike after decades ]



通称かどうかは不知ですが、
理屈抜きで、ミラクルだな!と思ってしまいます。


なぜ42年間も「10円」をキープできたのか

とある記事に、

なぜ42年間も10円をキープできたのかが書かれていました。
(IT media 2022年2月1日付)


「規模の経済」によってコストを抑えた


これはどういうことかというと、

まず、

実際のところ、うまい棒はとっくの昔に限界に来ていた、

「90年代あたりで20円に値上げして、利益が出ないからととっくの昔に生産中止に追い込まれている」

・・・と、著者は書いている。

ここでの「規模の経済」とは、

うまい棒以外の事業を拡大し、
企業として強く大きくなったことを指す。

利益の出ていない製品での「消耗戦」を戦えたのは、

会社が大きくなって、
それに耐えうる体力をつけた

・・・そういうことなんだ。

ちなみに、うまい棒は、
販売元と製造元が別々で、(知りませんでした)

その2社の二人三脚で、
うまい棒が、現在まで続いてきたそうです。

42年間お値段据え置きは、
2社が協力して頑張ってきた。

それは、うまい棒のヒットに合わせて、
大量生産体制を整え、コストを抑えたおかげだったというのです。

「規模の経済」によるものだ、というのはそういうことなんですね。


あわせて、もうひとつの「規模の経済」として、

製造元=リスカの事業拡大についても
すばらしく書かれています。


うまい棒以外のところで、
製造元会社は独自の戦略を持ち、
力をつけてきた。


「そっかぁぁぁ。」

情緒的に受け止めると、なかなか見えない部分ではありますが、
それでも、10円をキープし続けたのは、すごいなぁと思わざるをえません。


▽ 引用した記事はこちら

「うまい棒」はなぜ42年間も「10円」をキープできたのか

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2202/01/news064.html