TOEICで増えている、「最近」の単語を身につける

TOEICの単語が微妙に変化している

TOEICを頻繁に受けている方は、
お気づきだと思いますが、

TOEICのトピックや単語は、
微妙に変化しています。


個人的には、

2021年はけっこうわかりやすく
変わって来ているんじゃないかなと、

肌感覚ですが、思います。


中でも、ITやパソコン関係の
話題、単語が増えている・・・と。

たとえば、


Eコマースの表現
社内のITインフラ
PCのアプリケーション

など・・・


ここ最近、
zoomをはじめとした
ビデオ会議ツールの普及を考えても、

その元となるテレワークにしても、

仕事の常識というか、

当たり前にあること、
当たり前に行うことが、
変わって来ていますよね。



で、

こうした「最近」を反映した
トピックや単語は、

少し前に購入した参考書には
載っていない可能性が高いと思います。

そもそも、世の中であまり使われていなかったボキャブラリーですからね。

スマホでさえ、10年前は
みんなが持っているわけではなかった。

最近のボキャブラリー、トピックに強くなる方法

では、
そのような「最近」の言葉を
どうインプットすれば良いのでしょうか。

慣れないトピックに
動揺しないために、
どんな対策ができるのでしょうか?


Eコマースの表現
社内のITインフラ
PCのアプリケーション

こうした単語を身につけるのに、
もっとも簡単な方法は、

1. スマホの言語を英語にすること

2. 英文記事を読むこと


・・・です。

方法その1:スマホ


実際、問題を解いていて、
単語帳になさそうな
単語や表現を見ると、


「スマホの設定で
 普段使う単語だな」
 
とか、


「Amazonの注文を英語でしていたら、
わざわざ覚えなくても自然とわかる」


と感じることが多いんです。

問題を解きながらも、

「みんなスマホを
 ちゃんと英語にしているかなぁ?

 普段見ていれば、動揺せずにすむだろうなぁ」

なんて、余計なことを考えたりもします。

スマホの言語設定は、
無料だし、
すぐできるし、


なにより、
日常的に英語に触れる時間が多いほど
英語が身につきやすくなります。


ぜひ言語設定は
英語にしてくださいね!


※言語設定を英語にすると、
 英語対応しているアプリやブラウザも英語になります。
 Amazonはその典型です。

方法その2:英文記事

2つめの、

英文記事を読むこと

については、
容易に想像がつくと思います。

むしろ「普通だな」と
思われたかもしれません・・・。


英語のニュースを読む習慣があれば、
何かとプラスにはなります。

でもニュース全部を英語で、
というのはなかなか大変ですよね。


なので、ITやPC関連の
単語を強化に絞るとして、

そうした内容を選んで
1週間に1回でも、
目を通せると良いかもしれません。


英語のニュースの方が早かったり
内容が豊富だったりしますから、

英語だけでなく、
知識の面でも、
ためになる!と面白いと思いますよ。


面白いと、長期記憶にもなりやすくなります。


私は普段、
日刊メールマガジンを配信していまして、

読者さんはTOEICのほか、
英語のニュースを英語で読むことに
興味をお持ちの方が多いんですね。


それで、ニュースや、世界の出来事など、
気になったものをお届けしています。


最近配信したのが、まさに
「最近」の単語を意識したものだったのですが、


たとえばこんな単語が含まれていました。

・connector

・electronic waste

・charger

・charging port

・incompatibility

 (compatibilityの反対語)



incompatibilityは、
すこし難しいかもしれませんが、

ハイスコアを目指す方は
ぜひおさえておきましょう。


それ以外は、すこし立ち止まれば
わかりそうでしょうか。

すぐに反応できる単語が多いほど、
文章全体の理解に、思考力を使えますから、

リスニングで聞いても
すぐわかるレベルに定着させておくと安心です。


ちなみに配信した記事は、


Why Does the EU Want to Force  iPhones to Have USB-C Ports?

EUが充電器の統一を検討している、
iPhone にはUSB-Cのポートを付けさせたい考えである、

という記事です。


iPhoneユーザーならお分かりかと思いますが、
現在の充電器は、ライトニング呼ばれるものなんですね。

この記事の概要については、
後述するとして、

先に上に挙げた
各単語の意味を確認しておきましょう。

・connector:コネクタ

・electronic waste:電子廃棄物

・charger:充電器

・charging port:充電ポート

・incompatibility:非互換性

 (compatibilityの反対語)

Why does the EU Want to Force iPhones to Have USB-C Ports?

その記事は、こちらです。
↓ 英文記事を読めるようになりたい方は、ぜひ先に読んでみて下さい。

Why Does the EU Want to Force  iPhones to Have USB-C Ports?

https://www.makeuseof.com/why-eu-want-to-force-iphones-have-usb-c-ports/


スマホやタブレットなどの、
充電器を統一する動きと、
アップルがそれに反発している話です。

機器の規格を統一する動きは
以前からありましたが、

いよいよEUがその規制を
検討しているということです。



なぜEUは iPhone のポートを
USB-Cにさせたいか?


・・・ということですが、


Lightning cables are exclusive to iPhones, and the EU has a bone to pick with how that contributes to electronic waste in the environment.
Let’s get into all the details.


ライトニングケーブルはiPhone専用であり、
環境中の電子廃棄物の問題を大きくしている、

それに対してEUは、言いたいことがある(have a bone)、
ということなんですね。
(ざっくり意味をとると)

* * *

記事の続きを読んでいただくと、

充電器の市場は、世界で28億ドル

とあります。(製品の付属品を除いて、です)

また、

使用されない充電器の電子廃棄物
1万トン以上あるそうです。

(我が家でも思い当たります)



EUはこの”ゴミ”を
問題視しているんですね。


これまでに、
ケーブルの種類を減らす動きがあって、実際、

the number has been reduced from over 30 to just three
 (Micro USB, USB-C, and Lightning)


30種類から3種類に減ったのですから、
それはそれで努力が窺い知れます。

でもたしかに、3つのうち、ライトニングだけ汎用性がないですね。


* *

The EU’s proposal is important in two major ways.

このEUの提案の重要性についてですが、


First, it would limit device manufacturers’ ability to design to their own specifications, at least in the case of charging connections. 

一つは、メーカー自身の設計能力を制限してしまう、ということ。

メーカーはつねにより良いものを作る
努力をするものですが、

決められてしまったら
その部分は限定されてしまいますね。

Apple currently has full control over the design of its devices, and subsequently, charging ports. 

アップルは、自社製品に対して
“full control” しているが、

規制によって
“a creative decision” ができなくなると、

続く文では示唆しています。


重要なこと、2つ目は

It also means that Apple would lose the revenue it earns from every Lightning cable and accessory that works with the iPhone, whether made by Apple or not…


ライトニングから生じる利益は
Apple製でないとしても、Apple に利益が入るそうで、

(Apple以外のメーカーも、
 ライトニングの製品を売っていますよね)

Apple が、充電器をUSB-Cに変えれば
その収益がなくなります。


技術面だけでなく、
そうしたビジネスの面でも、
マイナスの要因があるんですね。


どうやらこの規制は
ほぼ決まりのようですが、

そんな中、Appleの次の策となりそうなのが、
“Portless iPhones”です。

But, Apple is rumored to be developing portless iPhones, and since the regulation only applies to wired connectors, that may be a way to bypass the rule.


Appleは “portless iPhones” つまり
ケーブルを接続する必要がないiPhoneを
開発中だと言われており、

もし猶予期間内に、実現すれば
こうした事態を回避できるというわけです。

知っているor 興味あるトピックを選ぶ

英語を読み慣れないうちは、
すでに馴染みのあるトピックを選ぶと、読みやすいです。

日本語で読んだ海外のニュースを、
英語で探しても良いですね。


意味がわからなすぎると、最後まで読まずに諦めてしまうこともあると思いますが、

特にそれが「つまらない」、
自分にとってどうでもいい話は
余計に読みにくいものです。

たとえば

ITやテクノロジー系のトピックの中でも
強化したい分野でも何でも、

よく知っていることや、
知りたいと興味を持てることを選べると、

あまり疲れずに読めますし、
力もつきやすくなります。


今回のケーブルの記事は、
私自身が興味があって選んだものです。

iPhoneをはじめとした
電子機器を使っていますし、

EU指令は産業全体に影響を与えるので、
このタイトルを見たときに、


Why does the EU Want to Force iPhones to Have USB-C Ports?


どんなことが書いてあるのか、
純粋に読んでみたくなったんですね。


そして読みながら、
「ライトニングはもうすぐ消えちゃうのかなぁ・・・」
なんてのんびり考えていました。

(書いてあることも理解はしていますよ!
 自分ごととして、の感想です。)


自分の思考や
趣味につながる取り入れ方は、
ネットサーフィンの気楽さに似ています。


今回のテーマは、

「最近」の語彙を仕入れる、
ということで、

最後すこし話が逸れてしまいましたが、

言葉も、時代も変わっていくものですから、

英語を、うまく日常に混ぜ込めると、
知らず知らずのうちにアップデートされ、

一度に覚えなくても
自然にボキャブラリーは増えていきます。


日本語も、そうですよね。
毎年流行語大賞が発表され、
辞書も随時改訂されていくわけですから。



英語力を高めつつ、
知識も仕入れつつ、

TOEICの試験対策ができるのが理想的ですね。