目標はTOEIC 505⇨800、勉強は1時間 😳

今日、とっても良かったこと!

少し前に、個別のレッスンを受けていた方から
近況のご連絡がありまして、


「問題解くのが好きになりました。
わかばさんのおかげです。」


というメッセージを頂きました。
(うれしい!)


この方は、当初、

「集中力が続かないので、
 机に向かう時間は1時間以内で
 プログラムを作ってほしい」

というリクエストがあったので、

なんとか机に向かう時間を最小限にして
点数を伸ばす、という

ユニークな(無謀な?!)試みをしました。


スタートが505 だったので、
そこから800を達成するためには
工夫が必要です。

1ヶ月でリスニング8割を超える

でもすごかったのは、

最初の1ヶ月で
リスニングが8割以上正解するようになって、

まず850点の半分以上を
リスニングで得点する自信をつけ、

「最低でもリスニングは430取る、
 できれば450取れるようにしたい」


と断言されたことです。
(1ヶ月ですよ!すごいですよね)


その後リーディングパートも一巡して、
スタートから3ヶ月後には、


「点の取り方がわかった、
 来年900取ります。

 今はTOEICは優先ではないから、
 別の資格の勉強をします。」



と、一旦レッスンを終了しました。

ネックは基礎文法

少しでも英語の勉強をしたことがあれば、
お分かり頂けると思いますが、


机に向かわずに、英文法を身につけるのは、
曲芸のようなもの
です。



ある程度参考書を見たり、
確認のために問題を解いたりすることで

身についていくものですよね。


この受講者さんは、
(想像に難くないと思いますが)

細かいことをコツコツ続けることが苦手でした。


反面、

おおらかで正直で、明るくて、
とっても楽しい方です。


個性的で素敵な方ですが、
そんな感じなので
英文法の基礎がバラバラというか。。。

ほぼ、文法の知識がありませんでした。

でも、スコアはほしい。
ここはもう工夫するしかないわけです。

850を取るためには、
文法の基礎知識は
どうしても必要ですから。


とりあえず、はじめの1ヶ月で
リスニングの得点力がついたので、

2ヶ月目からは
リーディングパートを開始しました。

Part5はパズルです

細かい内容を書くと
文字数がたくさんになってしまうのですが、

結果として、基礎文法は身につきました。


たとえば、

Part5は動詞の形を
問う問題が多くあります
が、


・ing がつく動詞は、進行形、現在分詞があること

・現在分詞と過去分詞の見分け方

・過去・現在・未来

・現在完了・過去完了

・仮定法現在・仮定法過去・仮定法過去完了


↑これらを整理して
理解できたことと、


それから、
前置詞や接続詞の問題の解き方も
マスターしていきました。


多くの人が失点する問題を、
ちゃんと解けるようになって、

かつ、目標時間内に解く、
という練習も効果がでてきました。


スコア800を目指すなら、
Part5で9割は取りたいところです。

特に、この方の場合は、


「長文を見ると、頭がフリーズして読めない」


という大変なお悩みがあり・・・ ^ ^;
とにかくPart5での得点が必須でした。


ですが、基礎理解が定着し、
Part5に自信もついてくると、

長文問題もわかりやすくなりますから、

教える側としては一安心です。


この時、何が効いたかというと

「Part5はパズルです」

この考え方が
良かったみたいです。


それで、ゲーム感覚になって、

「問題を解くのが楽しい」

文法の基礎理解ができたら、
この境地に至ったのですね。

(あーよかった!)

スコアアップに必要な時間数

ちょっと話が脇に逸れますが、

1ヶ月でリスニング8割の自信がついて、
3ヶ月で「もうわかりました」

と言える・・・と聞くと、

「あれ?一体どのくらい勉強すれば良いの?」


と思われるかもしれないので、

TOEICのスコアアップのために、

何時間勉強すればよいか?

という研究結果をご紹介します。


こちらの表をご覧ください。


Oxford University Pressから
発行されている資料によると、(引用元は最下部)

スコア450を750にするためには
700時間、

スコア550を750にするためには
450時間とされています。

時間数だけ見ると、結構長いですね・・・!


見ただけで、現実逃避したくなるようなデータです・・・。


件の受講者様は、

505だったので、
仮に目標が750の場合、

最低でも450時間
必要ということになります。

が、

実際は、最初の1ヶ月で、
リスニングだけで200点以上
上がっていることを考えると、

かなり効率良く
身につけることができたと言えます。

(ちなみに会社勤めをしているので、
1ヶ月に450時間はほぼ無理です。)


ただ、社会人の方に接していて思うのは、
それぞれの人に、何かしらの

「積み上げ」があるということです。

それが紐解けると、突破口が見えたりします。


たとえば、


4年間勉強しているけれど
600点代から抜け出せない。


とおっしゃる方に
出会ったこともあります。

つまり、

時間をかけたからといって、
スコアが上がるわけではない


ということです。


私の経験上、社会人の場合は、

・過去の積み上げ
・やり方
・時間


この3つの要素で、
成果の出方は決まる、と思います。

あんなに文法が嫌だったのに

そんなこんなで、

最難関の文法を、

「それはやりたくない」
「これならやれる」と、

2人で相談しながら、

できることをして、

得意を増やして、
自信もついていって・・・、


私も当初はどうなるかなぁと思ったのですが、
結果として、

「解くのが楽しい」

と思って頂け流ようになったのは、
本当に嬉しいことです。


でも、机に向かいたくない、

と豪語する人は、なかなかいないはずです。

かなり特殊だと思うので、
真似しないでくださいね。

「自分でできる」という感覚

それで、3ヶ月のレッスンを経て、
冒頭に書いた通り、

点数の取り方がわかった


ということで・・・、

今は別の資格取得に専念して、
来年目標スコアを達成するそうです。


この、

点数の取り方がわかった


つまり「自分でできる」感覚ってすごくいいと思うんですよね。

だって、もう先生は必要ないわけですから。

自信の現れでもあります。


語学は、上を目指せば目指すほど、
キリがないものです。


だから、

「自分の力で伸びることができる」

この確信を得ると、

どんどん伸ばしていくことができるので、

TOEICならスコアアップできるし、
ネイティブに近付いていけるし、

無力感や不安も
当然なくなります。


私自身も、
そこを目指す、気持ちが強くあります。

つまり、


「自分でできる」


と、自信をもって、
レッスンから羽ばたいてもらうことが、

嬉しいし、そうあるべきだと思っています。



とりあえず、
私は、来年のご報告を楽しみに待つこととします。



※表の引用元
 Oxford University Press
 A Teachers Guide to TOEIC®︎ Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success

 https://elt.oup.com/elt/students/exams/pdf/elt/toeic_teachers_guide_international.pdf