#WeThe15 から学ぶ英単語(世界の人口の15%)

A movement for an inclusive world

というキャッチコピーが掲げられている、#WeThe15


ここ数年で、多様性を尊重する活動が、
いっそう活発になっています。


inclusive インクルーシブ” というカタカナ語も、
まだ認知度は低いものの、日本国内でも聞かれるようになっています。


inclusiveは、
include の形容詞で、
「すべてを含む」「包括的な」という意味ですが、

discrimination(差別)の意味から考えると、

exclusive 「排他的な」の逆、
exclude しない、と捉える方が、感覚的にしっくりくるでしょう。


マイノリティを排除する感覚、、、の逆が、inclusive ということですね。


そうした理解を踏まえると、inclusiveの意味に、


「一部の人の参加を制限しない」
「いろいろな人が参加できる」

こうした意味が加えられていることが、すんなり飲み込めると思います。

(和訳の多い単語は、大もとを理解すると覚えやすくなります)

世界の人口の15%は、12億人

多様性の概念しかり、inclusiveの意味しかり、

こうした表現は、いわゆるマイノリティに焦点を当てたものですが、

15%

12億人

この数字を見ると、果たしてマイノリティか?と思わざるを得ません。


とはいえ、性差別も依然として健在ですから、
それを考えると数の問題ではない、とも思えますが・・・


細かいことを考え始めるとキリがなくなりますが、
そうした “色々” を鑑みると、inclusive という単語は、フラットで受け入れやすいと感じます。

CAMPAIGN TO BREAK DOWN BARRIERS

話が逸れてしまいました。
WeThe15が今回のテーマです。

WeThe15は、

campaign to break down barriers

・・・壁を壊す活動と謳っています。


At a time when diversity and inclusion are hot topics, the 15% who have a disability want effective change to remove the inequality and inactivity. Like race, gender and sexual orientation, we want to have a movement all persons with disabilities can rally behind. A global movement that is publicly campaigning for disability visibility, inclusion and accessibility.

大きな組織の活動だと、どうしても訝しんでしまう、ということもあると思います。本心は別として、耳障りのいいことを言う人もたくさんいます。

また、こうした活動をどう捉えるかは、人それぞれです。


私の立場で伝えられることは、

世の中が変化すると同時に、言葉も変化していく、ということです。


今日常で使われている日本語に置き換えると、
たとえば「スマート」という単語。

10年、20年前に聞いたら、だいたい「頭がいい」とか「痩せている」といった意味と受けとめたでしょう。

でも今は、「スマートフォン」「スマートシティ」「スマート家電」という表現から連想されるように、
新しい、今風のIT技術のイメージも強くあります。


スマートという単語はずっと前からあったものの、
意味合いが塗り替えられたり、新しく加えられたりしていく・・・

言葉とは、生き物のように変化していきます。


こうしたことは、日本語だけでなく英語にももちろんあって、

時々英語をチェックすると良いのは、
お勉強用の参考書とは違って、

今使われている言葉の様子がわかる、ということが言えます。

まだ辞書に載らないことは、調べられないので、
特に、日常で英語を使う方は、1日ちょっとだけでも、英語のニュースをチェックできたりすると、良いですね。


「あれは英語でなんて言うんだろう?」
・・・ということが減っていきます。

WeThe15から学ぶ英単語

WeThe15のウェブサイトを読んで、
確認して頂きたいと思うのは、冒頭のinclusive、exclusiveから、

include – inclusive – inclusion
exclude – exclusive – exclusion


それから、


disability
discrimination

race
gender
sexual orientation


企業活動の中で、多様性に関わる業務が(英語で)ある方は、さらに細かい用語が必要になると思いますが、そうでなければ、ここにあるような語彙を、最低限使えるようにしておけると良いかな、と思います。



わかば