シャドーイングが速読に効くこと

シャドーイングの効果については、
そこかしこで体験談を知ることができます。

特に、独学でTOEICで900を達成された方のブログ・SNSの発信で
よく見られるのではないでしょうか。

私も、英語力をアップさせるために
シャドーイングをおすすめする一人です。


「4技能に効く」


(※4技能=リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)

本当だと思います。



ですが、

この体感をしていない方には
ピンとこない、ということも多々あると思います。

特に、リーディングの部分ですね。


外大生に聞いてみた

少し前に、高校三年生にシャドーイングを教えていました。
大学受験の直前まで、約半年間。

結果として、次の大学に合格したのですが、

 東京外国語大学(第一志望)
 国際基督教大学
 早稲田大学

どれも、英語がしっかりできないと
難しい大学です。


東京外国語大学って、

TEDのスピーチをリスニングして、
記述式の問題が出るんですよ。
すごいですね。
(最近まで知りませんでした)


そんな受験に向かって、
時間を惜しみ、猛勉強する高校三年生が
進学塾でも教えないシャドーイングを続けるって、

興味深いと思いませんか?


毎日深夜まで、睡眠を削って
勉強に全エネルギーを注ぐような、大学受験生が
わざわざシャドーイングに取り組むのです。


それだけ、シャドーイングの意義を体感してもらっていたんだなぁと、
教える側としては、嬉しい限りです。

そんな彼に、聞いてみました。

シャドーイングが速読に効果があるって、
いつ頃感じましたか?

<こたえ>

2ヶ月ぐらいだったと思います。

シャドーイングの時に
耳で聞いた事をそのまま声に出すように、

長文を目で黙読した時に
英語を日本語で理解するのではなく、

英語がすっと頭に入ってきて、
そのまま英語で理解してるような感覚がありました。




「2ヶ月ぐらい」って、結構早いですよね。

しかも、


「英語を日本語で理解するのではなく」

「英語がすっと頭に入ってきて」

「そのまま英語で理解してる」


これって、ものすごくたくさんの人が
望んでいることではないでしょうか。


もう本当に、
教えたことを素直に実行してもらって、
こんな風に効果を感じてもらえて、

教える立場としては嬉しい限りです。

効果を感じられない、うまくいかないのはなぜか

まず、基本をしっかり抑えること。
それから一定期間継続することが前提になると思います。


上記の「2ヶ月くらい」というのは、
毎日続けて2ヶ月です。


シャドーイングは、初心者がいきなり始めると
難しいと感じることも多いと思いますが、
1、2回試してみて、よくわからずやめてしまうのは
もったいないです。


「やり方」はネットなり参考書なり、
色々なところで知ることができますから、
まずはその通りにやってみて、最低3週間は続けてみて頂きたいと思います。


その上で、

効果を感じられない、うまくいかないのはなぜか



・・・について、
悩む方が多いので考えてみたのですが、

・基本に忠実でない
・一定期間継続していない


↑この2つを除いて、

・いきなり難しい課題から始める


ということが多々あるのではないかと思います。

例えば、音読すらしたことがないのに
TEDのスピーチなんて無理です・・・。

はじめのうちは、

スピードが緩やかなものや、
短めの音声、

といったような

ハードルの低い課題から取り掛かって、
徐々にレベルを上げていきましょう。

「音読すらしたことがないのに、
TEDのスピーとなんて無理」

というのは、
そもそもスピードについていけないのと、
再現するためには発音の知識が必要だからです。


もしあなたが、私のように、
一般的な義務教育〜大学受験というような
学生時代を送っているのなら、

発音の仕方をちゃんと教わる機会が
なかったと思うのです。


大変残念ですが、

そのバックグラウンドで
いきなりネイティブのスピーチに挑戦しても
挫折要因にしかならないでしょう。

TOEICのために、シャドーイングをするなら

「では、何から始めたら良いのか?」


ですが、
特にTOEICが目的なら、
模試問題集などについているPart 7がおすすめです。

短い、チャット問題などがやりやすいでしょう。
難しい文章や、解いてみて、正解が少なかったものは避けてください。

外大生は何をしていたのか

最後に、2ヶ月ほどで速読力を実感したという、
彼は何をしたのか、ということですが・・・

結果としてTEDです。

ただし、課題は選びました。


・攻略する発音を決めて、
・速さを選び、
・さらにTEDを切り取って、
(その時のレベルでできる、スピーチの一部分を抜粋)

徐々にできることを増やしていきました。



初めから全部ができたわけではないので、
段階を踏みました。

その時々のスキルを見極めて、なので、
このやり方は、課題の選び方がその人によって異なります。

先生についている方は、
よくご自分のスキルを見て頂いて、
しっかりステップアップできるよう
レッスンしてもらってくださいね。


Good Luck!

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