Part7を伸ばすために何を勉強したらわからない時

TOEICの勉強したいんですけど、何をしたらいいかわからないんです

そういう声は、結構多いんですね。

それはある意味当然といえば当然なのです。


何しろ、TOEICは

リスニングが4種類(Part1〜Part4)、

リーディングが3種類(Part5〜Part7)と、

そもそもの問題の種類が多い。


単純に、リスニング力を上げるとか、単語を増やすとか、文法を勉強するとか、



それはそうなんですけど、
それだとざっくりしすぎている。


リスニングといったって、3種類あるし。

ただ聞くだけではなく、設問の理解が必要だし、
問題によっては図や表も読み取らなければなりません。

しかも、聴きながら。

リーディングに至っては、

Part5は語彙・文法、
Part6はそこに長文を混ぜたようなもので、
Part7は様々な文書・問題パターンが登場します。


特に初めて受験する場合は、
どこから手をつけたら、最大限のスコアが取れるのか

わからないのは当然でしょう。



具体性がないと、スコアの上げ方、必要な勉強法がわからない。


それはTOEICに限らず、
あらゆる物事の対策に言えることです。

“具体的” に何をすれば良いのか?

で、具体的に何をすれば良いのか?



ですが、それは「人によって違う」ので、
一言で「これ」と言い切ることはできません。


まず、得意な問題、不得意な問題は人によって違います。

Partによって得点率が違う、
ということも多々あります。


得意な問題は、対策不要でしょうし、

不得意な問題は、不得意の程度によって
やるべきことが変わります。


それからレベルと目標です。

550点の人と、730点の人が
やるべきことが違うのは当然ですよね。

さらに、
550点の人が、850点を目指す場合と、
730点の人が、800点を目指す場合では、


やるべきことが全く異なるのです。

全ての人に共通する、やるべきこと

前置きが長くなりましたが、

そうした事実を踏まえて、「全ての人に共通する、やるべきこと」をお話しします。


それは、模試です。

模試をすると、

何をすべきか?
が自己判断できるようになります。

もちろん、ただがむしゃらに「がんばって解く!!!」はダメです笑

いや、はじめはがむしゃらに頑張ってもらっても良いです。

知って頂きたいのは、

・模試の使い方と、

・解いた後のプラスアルファで、模試の価値がグググっと上がる、


ということです。

価値が上がるというのは、
つまりスコアに繋がる!ということです。


模試の有効活用について、
「何をすべきか」がわかる方法を以下に説明しますね。

Part7を伸ばす、模試の活用法

この記事はPart7がテーマなので、
Part7に特化して解説します。

ただ、この方法が腑に落ちると、
他のPart1〜Part6にも応用できるので、ぜひ最大限活用して頂きたいと思います。



はじめに、Part1からPart7までの全ての問題を、このステップで解いてください。

  1. 模試の問題集を解く(タイマーで120分測る)
  2. 120分経過後、タイマーを止め、最後まで解く
  3. 採点する
  4. Part7の正答数を数える 



①から④のステップについて、少し補足します。



① 必ず120分計って、途中で中断しないでください。
  理由は、できるだけ試験本番に近い状態でのスコアを知るため、また、Part7での集中力・体力を確認するためです。



② 120分経過したら、いったんタイマーを止め、解いた場所がわかるように印をつけます。
  そして、残りの問題を、タイマーなしで最後まで解きます。

③ 解き終わったら採点し、各Partの結果を確認してください。
  マルが多いPart、ペケが多いPartがなんとなくわかると思います。

④ Part7でのあなたの得点の傾向を確認します。
  ざっくり、シングルパッセージ、ダブルパッセージ、トリプルパッセージ、そんな感じでもOKです。

①から④までをやるだけで、テコ入れをすべき部分が大体はっきりします。

Part5ではビジネス系の語彙がネックになるなぁ、とか、いつも同じようなところで間違えるなぁ、とか、注文やお金の計算を間違えやすいなぁ、とか、複数パッセージはやる前から拒絶反応が出るなぁ・・・とか、そういう感覚から、あなたがやるべきことが、朧げながらでもわかってくるはずです。


また、タイムリミットを設けて模試をすることで、試験時間を肌感覚で知る練習にもなります。



時間がない、とか、上記の感覚で、行動が具体的になればそれで良いでしょう。

しかーし(!)


切実にハイスコアを取りたい場合は、

これだけでは終われません・・・

ということで、
以降に、ハイスコアを目指す人向けの追加手順について説明します。

少し手間がかかるので、「頑張るぞ!」というやる気がある方だけご覧ください。

答え合わせをした後の、チェックポイント

採点が終わったら、チェックして頂きたいことがあります。

  1. Part7の集中力・疲労を振り返る
  2. やりやすい問題、苦手な問題をチェックする
  3. あなたがやるべきことを確認する

① 集中力・疲労のチェックは大切です。

模試の後、できるだけ早いタイミングで思い出してください。(忘れる前に)
人の集中力は、諸説ありますが、長くて90分までです。TOEICは120分ですから、それをゆうに超えます。しかも、普段聴き慣れない英語の音声・リスニングで脳は疲れてしまいます。その後にpart5、Part6を解いて、最後のトドメがPart7です。Part6までの疲労を経て、Part7のパフォーマンスがどうか、を観察し、振り返ってください。要素としては、

・持続時間
・好きな問題(得意)
・嫌いな問題(不得意)


これらが、集中力・判断力に影響を与えます。どの問題が辛かったか、どの問題で集中が途切れたか、どの問題で投げ出したくなったか・・・振り返ってメモを残してください。

② やりやすい問題、苦手な問題をチェックする。

については、①の時点で大まかなことは把握できているのですが、さらに具体的に、Eメール、ネットショッピング、アーティクル、NOT問題、トリプルパッセージの横断的な設問・・・などなど、個別の問題に注目し、客観的にあなたの「今」を把握しましょう。

③ あなたがやるべきことを確認する

・・・ここまでくると、得意と不得意がかなり具体化されてくるでしょう。

そして、問題別の課題はもちろん、

・速く読む
・速く解く
・深く悩む時間を減らし、疲労を減らす

こういった、全体的な英語スキルを高めたいと思うかもしれません。

ちなみに、私のレッスンの受講者さんには、
問題別のスコア・全体の結果を可視化するためのエクセルシートを使用して頂いています。

得点できる数、得点率(%)に換算すると、
よりわかりやすく客観的に現状把握ができるので、
エクセルでさっと作れる方には、そうした方法もお勧めです。

けっこう面倒くさいですね・・・

確かにこの手順をすべてやろうとすると、億劫に感じるかもしれません。
であれば、上述の、前半の4ステップだけでも試してみてください。

120分タイマーで測って、採点し、正答数を答えるだけです。

  1. 模試の問題集を解く(タイマーで120分測る)
  2. 120分経過後、タイマーを止め、最後まで解く
  3. 採点する
  4. Part7の正答数を数える 



あとは、周囲に相談できる人がいると良いですよね。
結果を見てもらって、どうしたら良いかな?と聞いてみることです。

そうすると、後半の3つのステップが浮き上がるのではないでしょうか。

  1. Part7の集中力・疲労を振り返る
  2. やりやすい問題、苦手な問題をチェックする
  3. あなたがやるべきことを確認する


とは言え、これら後半の手順も、
実際にやってみればそれほど大変ではありません。

ぜひ、1回だけでもトライしてみてください。


何しろこの手間自体は、

自分でできて、無料


です。

これであなたが一番やるべきこと、
目標スコアへの近道がわかるなら、

大した手間ではないでしょう。

模試はすごい、でも「ただやる」だけなら価値は少ない

自力でスコアアップしたい場合、このような模試の活用をお勧めします。


「この勉強意味があるんだろうか?」
「次は50点ぐらい上がるといいなぁ」

そんな勉強時間を過ごしているなら、この手間に20分かけた方が良いに決まっています。

たったの20分・・・

そして、もう1つ、強くお伝えしたいのは、
漫然と「模試を解いてみる」ならやめた方が良いです。

スコアアップに必要なことは何かを知るためだったり、
時間配分を決めるためだったり、
120分の集中力を持続する練習だったり、


模試をする目的をしっかり決めて取り組みましょう。


「とりあえずやっとくか」とか、

終わった後に
「120分疲れたなー」と本を閉じてそのまま終えるくらいなら

やらない方が良いです。
あなたの大切な時間が無駄になります。


それよりは、

リスニングで耳を鍛えたり、

Part5の文法問題を1時間でもやる方がスコアアップしやすいですよ。

手順のまとめ

最後に、上記で説明した手順をフルコースで行う場合の7項目についてまとめます。個々のステップの意義がわからなくなったら、前の文を読み返して頂けると幸いです。

  1. 模試の問題集を解く(タイマーで120分測る)
  2. 120分経過後、タイマーを止め、最後まで解く
  3. 採点する
  4. Part7の正答数を数える 
  5. Part7の集中力・疲労を振り返る
  6. やりやすい問題、苦手な問題をチェックする
  7. あなたがやるべきことを確認する



GOOD LUCK!

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