単語学習「見たことある」から「わかる」へ
今日は、depend、suspend、spend、expense、compensate、appendix を、いっぺんに覚えるトリビアです。
特に、compensate は、覚えにくいです。ぜひ、今日、記憶にガッチリ定着させてください。
「知っているけどわからない」を減らさないと・・・
TOEICを長く勉強していると、
よく見るけど、パッと意味が思い浮かばない単語
が増えがちです。
そうすると、
いつまでも語彙力が上がらないだけでなく、
問題を解く時に、
「どんな意味だっけ?」と迷い、
英文を読むのに時間がかかったり、
あいまいな理解で、もやもやして、
読解力も、得点力も上がらない・・・
そんな感覚は
ないでしょうか?
今日は、単語帳を使わずに、
TOEIC900を超え、
英語のニュースも普通に読める
語彙力を身につけた方法の1つ、
単語の意味が
「雰囲気でわかる」ようになる
コツを、ご紹介します。
具体的には、これらの単語を
↓
depend
suspend
spend
expense
compensate
appendix
いっぺんに落とし込んでいきます。
パッとわからないものがあれば、
すべて紐づけて
記憶に定着させてくださいね。
語源を味方に
語彙力を上げるために、
語源が役に立つ、と聞くけど、
いまいちメリットが感じられない
と、感じるかもしれませんが、
これって、日本の漢字に似ています。
漢字を覚える時、
[ へんとつくり ] が、漢字を覚えるベースになりますよね。
きへんなら、木や植物、
ごんべんなら、言葉にまつわることが多いです。
例)木、林、森、言、議論
似た漢字を、へんとつくりで区別し、
覚えた方も多いはずです。
英語に置き換えると、
たとえば、上にリストアップした単語には、pendが含まれています。
depend
suspend
spend
expense
compensate
appendix
(spens = spend)
単語帳で覚えると、スペル、和訳、バラバラに頭に入れる必要がありますが、
pend で繋げると、イメージで単語が理解できます。
「見たことはあるけれど、パッとわからない」
という現象は、
スペル、和訳を丸暗記している時に
起こりやすいですが、
語源がわかると、
単語の性質そのものを理解し、
言葉をイメージで捉えるので、
まったく意味がわからない!
っということはありません。
むしろ、和訳抜きで
理解できるようにさえ、なります。
毎回、同じ単語がわからないと、
気分が悪くなったり
モチベーションも低下しますから、
そんな状況を脱したい方は、
ぜひ語源をコレクションしてくださいね。
では、今日の単語の意味を
落とし込んでいきたいと思います!
pendのイメージ
pendとは何か?
これはあなたもよくご存知の、
pendant ペンダント
を想像すると、わかりやすい。
pendant は、首から下げるものです。
また、天井から吊るす照明を
ペンダントライト、と
カタカナで呼ぶこともあります。
そう、
pend = 吊るす
です。
「吊るす」を踏まえて、
dependを眺めてみましょう。
【depend】
頼る、依存する
depend は、当然知ってるよ!
っという方も、
頼る ~ぶら下がる・・・
ぶら下がる、依存状態・・・
こういったイメージを追加すると、
さらに意味が馴染むのでは
ないでしょうか?
ちなみに、dependのdeは
「下に」という意味の接頭辞です。
依存は、どう考えても
「上に引っ張り上げる」のではなく、
「下にぶら下がる」方ですから、
イメージ通りですね。
suspend の覚え方
【suspend】
吊り下げる、停止する、中断する
「吊り下げる」と「中断」が同居していると、
抵抗を感じるかもしれません。
日本語だと意味が遠すぎますね。
そうなると、和訳が覚えにくいと思いますが、
もとは1つの意味
と、捉えられれば、楽になります。
多義語も同じです。
1つの言葉に、”あんな意味” “こんな意味”があると、覚えるのが嫌になってしまう。
そういう時こそ、語源を理解すると、バラバラの和訳が入りやすくなります。
suspendは、
サスペンド
サスペンション
などと、カタカナでも使用されるので、普段よく使う方はわかりやすいかもしれません。
中心のイメージは
「宙ぶらりん」で、
たとえば、進行中の物事が、
途中でパタと止まると、
宙ぶらりん状態になる、
=中断する、です。
なので、「停止する」も、
単に「止まる」のではなく、
再開する前提の「停止」です。
と、とらえると、
Stopとのニュアンスの違いも
インプットされますよね。
ちなみに、sus は接頭辞「下へ」という意味です。
spend の覚え方
ここで pend に
一歩、踏み込みます。
pendは「吊るす」ですが、、、
何を吊るしていたのか?
大昔の天秤を
思い浮かべてください。
昔は貨幣がなく、
天秤を使って
価値を交換しました。
英語学習者なら誰でも知っている、
spend・・・
【spend】
費やす(お金・時間を)
当たり前に覚えていた
spendには、
そんな背景があったようです。
expense の覚え方
spend に
お金のイメージが追加されたら、
次はこの単語、
【expense】
支出、費用
ex は「外へ」と言う意味で、
ご存知の方も多いと思います。
外に出ていくので
「支出、費用」といった意味になります。
それから中学レベルの、
expensive:高価な
↑
これもexpense の仲間です。
お金がかかる、高価なもの、ということですね。
compensate の覚え方
【compensate】
償う、補償する
金のフレーズ p193に掲載の
この単語。
TOEICハイスコアを狙うなら必須ですが、
覚えにくく感じる方も
多いでしょう。
この単語をよく見ると、、、
com は「共に」ですから、
→「ともに量る」 と言う意味です。
(pens は、pendと同義です。)
もう一度、天秤を
イメージしてください。
損害と、お金を天秤にかける・・・
それが、「補償する」です。
ついでに 名詞
compensation の意味も
確認しておきましょう。
【compensation 】
補償、賠償金、対価、報酬
↑報酬もある。
仕事とお金の天秤 = 報酬
と考えると、覚えやすいです。
日本語だけ見ないで、
pend からの流れを意識すると◎。
それからTOEIC対策として
もう一つ押さえたいのが、
compensation package
です。意味は、
〔従業員に対する企業の〕
報酬パッケージ、給与体系、待遇
仕事に対して、与える一式 (package)
=報酬、待遇
ということですね。
これがテストに出たら、
compensation=賠償金と覚えていると、
きっと苦労する・・・というか
正解を選べないと思うので、
初めて見た方はメモしてください。
appendix の覚え方
資料の最後にある appendix。
時々TOEICにも出ます。
【appendix】
(巻末の)付録、別表
文章本体があって、
補足的に
「くっついて吊るしてある」もの。
紙の時代のイメージでしょう。
(最近はデジタル化しているので、
感覚が変わりつつあるかもしれません。)
ap は、「~に」 を表す接頭辞で、
軽く「接頭辞だな」程度の認識で大丈夫。
ここでは、くっつくイメージでOK。
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語彙力を上げたい、
単語がなかなか覚えられない、
という方がなかなか減らないので、、、
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(今回の内容は、メルマガの転載です。)
私自身が語彙をどんどん覚えたのは、
暗記は無理だ、
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1つの答えは「雑学的に覚える」です。
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