【重要】
英文を読んで忘れるのは、学習過程で当然のことです。「当然」を踏まえて、解決策を考えていきます。

「読んでも内容を忘れてしまう___ 」


・・・思い当たる方、
多いのではないでしょうか。


読んでも忘れるって、

TOEICでは致命的

なんですね。

たとえば
Part7の問題を読んで、


「結局どういう意味?!」


とか、


「いつの間に予定が変更したの?!!」


・・・のように、
話の成り行きがつかめない。


そんなことが
よくあると思います。

特に、
ダブル・トリプルパッセージで

頭がこんがらがる原因

にもなります。


設問なら、

what is suggested〜?

What is indicated〜 ?

most likely?

NOT問題

これらのパターンで
苦労します。



要は、

読んだ内容を覚えていない

とは、

文脈がわからない

ということです。

ズバッというと、

話が理解できない

と同じことなのです。


なお、この現象は、TOEICスコアが
500〜800まで
広い範囲で起こります。

「忘れる」度合いは、人によって異なります。

同じことがリスニングでもあります

また、リーディングで忘れるのと同じ原理で、

リスニングでも


・聞いたそばから忘れる


実際のビジネス英会話で

・会議の流れがわかりにくい

・聞く→考える に集中すると、メモが雑になる

・発言する余裕がない


といったことにも通じます。


ここまで読めばお分かりいただける通り、

「忘れる」は、対策すべき重要な課題です。

ここを解決しないと、


いくら単語を暗記しても、
Part5が解けるようになっても、

それはほんの

局所的な改善にすぎず、
大きな成長はありません。


でも安心してください。

原因と対策を知れば、

解決できます。

その原因、根拠、解決策を
お話ししたいと思います。

私自身の “人体実験” を踏まえて
説明します。

日本語のように英語を読みたい

私がちゃんと英語の勉強をしたのは、
大学受験がきっかけでした。


ただ英語を使えるようになりたいと
思っていたんですね。


他の教科は、
ただの受験科目でしたが、

英語は、

人生にプラスになる

と思ったんです。

将来のためだけでなく、
純粋に外の世界にも興味がありました。


私は田舎に育って、

独特の同調圧力、

「みんなが同じであること」を強要する道徳観を

窮屈に感じていました。

狭いコミュニティでは、

そこでしか通じない
価値観を押し付けたり、

理不尽な正義も多い。


私はもっと
いろんな価値観や文化に
出会いたかったし

知らないことに触れて
驚きたかった。

もっと広い世界を
経験したかったのです。


Brain drain(海外への頭脳流出)
なんて言葉を耳にして

日本だけじゃダメだ、
と感じた記憶もあります。


思春期のせいも
あるかもしれませんが、

とにかく

私にとって英語は、
自分の人生に必要なものだと
考えたのです。

英語が得意になった
根本には、

こうした、個人的な動機が
あったといえます。


・・・が、


実際のところ、
みなさんよくご存知の通り、

学校の授業で、英語を使えるようにならない

・・・ですよね。

私がそのことに気づいたのは、
高校2年生だったと思います。


文法や語彙は役に立つ。

でも、

スラスラ・ペラペラになるためには、
自分で工夫する必要がある

と考えました。


なので、当面の目標は
大学合格としつつ、

試験勉強の中で、
自分なりに工夫をしました。

もちろん返り読みもしていました

おそらく日本中の
学生と同じように、

私も

関係代名詞に矢印をつけたり、

that 説を [ カッコ ] で括ったり、

記号を使って
英文を読んでいました。 

つまり、スラスラ読んでいませんでした。


が、

その返り読みも

試行錯誤をするうちに
だんだん抜けていったんです。

TOEICより長い文章を普通に読んでいました。
(画像はイメージです)


そして、

・英語の順番で理解する

・日本語抜きで意味がわかる


↑このような、

自分が目指す読み方に
近づいていきました。

結果として、

ふつうに英語のニュースを
長文でも読める、今に至ります。

全国民が損しているのでは?

10代の頃、
私はある意味、

学校の教えに反したことを
していました。

先生のことも
信じていませんでした。

(英語ができるようにならない、と言う意味で)

それってある意味、
自分はみんなと違うんだろうなって
気持ちもあったわけです。

疎外感にも似ているし、
悪い子のようにも感じます。

私の年代は「先生の言うことは聞くべき」と教育されていますし、

「先生は正しい」は、

ごく普通の感覚で、

「いい子」です。


今思えば、

「普通じゃない」
寂しさを抱いていた自分も、

「いい子」で純粋に信じ、
大人になって英語に苦労する
他の生徒も、

どちらも損に思えます。

(ちなみに先生に反抗したり文句を言ったことはありません。
 学校は学校、自分は自分、と割り切っただけです。)

「忘れる」のは誰でも当たり前

話を元に戻します。

私にも、初学者からの過程があります。


では今なぜ、
文脈を忘れず、
文章を読めるのか?


TOEICよりずっと長い
英語のスピーチを聞き、
順を追って理解できるのか?


忘れないのか?

それを紐解くために
専門書を読むと、

まず、

「忘れる」は、

学習段階で当たり前にある

そうです。


なので、

忘れることに悩んでいたら、


「今、途中なんだな」

と、一旦落ち着いてください。


みんなが通る道です。

では、
このみんなが通る道を、
どうしたら抜けられるのか?


鍵は、記憶の仕組みです。

つまり、

「頭が悪いから」とか、

「英語のセンスがないから」

ではないのです。


しかも、

この仕組みがわかれば

大人になっても

年齢に関係なく、

克服することができます。



この記憶の仕組みを、
私は無意識に実行していたことが

第二言語習得理論や、
脳科学の本を読んでわかりました。



だいぶ長くなったので、
次の記事に続きます。