TOEICを最後まで解けない、速く読めない、という声を、本当によく聞きます。
これは、あなたがどのステージを目指しているかで、
受け止め方が大きく変わると思うのですが、
TOEICを最後まで解き切る、
読むスピードは、小学生レベルである、ということをお話しします。
小学3年生が読む速度は、大人の1/2の速さ
TOEICを最後まで解くためには、150 wpmのスピードで・・・
なんていう話を聞いたことがありますか?
wpmは、word per minute の略で、
1分間に読める単語数をあらわします。
150 words per minutes だと、1分で150語読むスピード、ということです。
ここにForbesの記事があります。
Do You Read Fast Enough To Be Successful?
成功者は読書家が多い、というのはほぼ定説だと思います。
そして、それに倣って読書量を増やそうと思う方も多いと思いますが、
一つの壁は、
「読書の時間がない」
もしくは、
「読むのが遅い」
と言うことだと思います。
名だたる成功者が、暇なわけではないことは想像に難くありません。
すると、
1冊をどのぐらいで読み終えるのか?
という疑問が生じるのはごく自然なことですよね。
それを数値でわかりやすくしているのがこの記事です。
で、
TOEICを解き切る速さは、150wpmが目安とも言われているわけですが、
この一覧を見ると、小学生レベルであることがわかります(汗)。
Third-grade students = 150 words per minute (wpm)
150 wpmの速さは、小学生なんです。
対して、大人はどのくらいかというと、(↑の最終行)
Average adult : 300 wpm
・・・なんですね。
一般的な大人の速さで読むためには、TOEICの2倍のスピードが必要なんです。
まずはTOEICを克服して・・・
今の時点で、TOEICのスコアが達成できなければ、
なによりも試験対策が、最優先です。
まず、試験を乗り切るスピードを手に入れて、
それから先のことを考えましょう。
受講者様の中には、
お仕事で英語の論文を読む必要があったり、
海外取引先との打ち合わせがある、
外資系企業に転職したい、
これから海外赴任の予定がある、
こうした中でリーディングのスキルアップを希望されている方が
多くいらっしゃいます。
もちろん、ハイスコアが必要でもありますが、
実務に英語が関係してくると、
業務効率に直結します。
読むスピードが遅ければ、その分仕事も遅くなります。
それは、文書対応だけでなく、日々のメールのやりとりも、ですよね。
相手の言いたいことを、素早く理解して対応する必要があります。
リーディングスキルを伸ばし続ける “要領”
一度、要領がわかると、リーディングスキルを伸ばし続けることができます。
その要領とは、まさにスピードを磨くコツです。
文章を読むためには、もちろん語彙や文法も必要ですが、
業務で扱う文書は、TOEICのような試験問題とはすこし異なります。
試験だと、ひっかけ問題があったり、
試験独特の世界があるのですが、
逆に言うと、
論文にしても、技術文書にしても、打合せ資料にしても、
それぞれ独特の形式や、雰囲気があります。
使われる言葉も、
あなたがもともと馴染みがあるパターンが多かったり、
すでに現在のスキルで、TOEICよりもスラスラ読める、という感覚を持っている方も多いはずです。
そうすると、英文を扱う実務効率を上げるには、
TOEICに必要な知識を増やすよりも、慣れた文章をさっさと読めるよう、
スピードを上げた方が良いですよね。
速く読む方法は、別のところで書いているので割愛しますが、
「やること」自体はそれほど複雑ではありません。
たとえばTOEICであれば、
Part1〜Part7の対策を別々にしたり、
それぞれの対策のために参考書を買ったり、
模試問題集を解いたり・・・と、
色々工夫されている方も多いと思いますが、
(考えることが多くて大変ですよね!)
単純に読むスピードを上げるトレーニングは、
もっとシンプルで取り入れやすいものです。
あなたが目指すリーディングスピードは?
ということで、試験対策に集中することと、業務でのリーディングスキルは分けて考えると、悩みもスッキリするので、学習もよりシンプルになります。
その点を整理した上で、あなたが目指すリーディングスピードを考えてみてください。
平均的な大人:300 wpm
大学生レベル:450 wpm
エグゼクティブレベル:575 wpm
あなたのカウンターパートはどんな人か?
あなたが目指すキャリアに相応しいスピードはどのくらいか?
業務にこだわりがないとしたら、
現在、日本語で読むスピードと同等にしたい、
ということでも良いでしょう。
ぜひ、このリストを参考に、さらにリーディング力を高めてくださいね!