多くの人が気づいていると思いますが、
リーディングに時間がかかる一方、
リスニングは「聞いた速度で理解できる」ケースはよくあります。
同じ英語なのに、
リスニング問題はネイティブのスピードで聞き取れ、
リーディングスピードは、ずっと遅くなってしまうのです。
聞こえる速さで理解できるなら・・・
リーディングより、リスニングスコアの高い方には
ぜひ知っていて頂きたいのですが、
読むスピードを、1とした場合に、リスニング問題のスピードは、1.5倍、1.8倍、ということはざらにあります。
(読むスピードをwpmに換算するとすぐにわかります)
読むスピードは人によって違うので、一概にはいえませんが、
たとえばTOEIC全体のスコアが600点台で、
そのうちリスニングスコアが300〜350、
リーディングスコアが300点届くか届かないか・・・、
最後10〜20問塗り絵をして、いつも時間が足りない。
という方は、本当はもっと速く読める可能性が、非常に高いです。
なぜなら、聞こえる速さで英語を理解できるからです。
ではなぜ、速いリスニングを理解できて、
リーディングには時間がかかってしまうのでしょうか?
ずばり、コントロールできないから・・・
ものすごく単純な原理ですが、
リスニング問題は、音声のスピードで理解せざるを得ません。
あなたも試験対策などで、
リスニングの問題をいくつも解くうちに、
「聞こえるようになってきた」
「正解が増えてきた」
と、感じた経験があると思いますが、
それは、発音を聞き取るだけでなく、
速さの訓練も同時にしている、という点がリーディングとの違いです。
話し手の発音を、話し手の話すスピードで理解する、
その練習をすることで理解度が上がっていくのです。
リスニング問題は、スピードをコントロールできない。
そのために、学習を重ねると耳も頭も慣れて、聞き取り、理解できるようになります。
逆に、リーディングは自分の速さで読めるので、意識しないといつまでも「慣れたスピード」で読み続けることになります。
速く読む練習をしよう
はじめに、リスニングで300点あれば、もっと速く読めるはず・・・と書きましたが、つまりそういうことなのです。
リスニング問題も速さはまちまちですが、それでも、ある程度正解できるなら、それに近いスピードで英語を理解している証拠です。
ですので、ただ「読むのが遅い」とがっかりする必要はないんですよ。
あなたが今そのスキルがない、というよりは、未開発なだけです。
数年間TOEIC®︎の勉強をして塗り絵が克服できなかった方が、
数週間のワークで、最後まで解き切るスピードを身につけている人を、
私はこの目で見ています。
だから諦めないでください。
スピードに関しては別の記事で解説しています。
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