闇雲に急いでも、塗り絵は解消できない

ある程度 語彙がわかる、文法がわかる、
けれどもPart7で望む結果がでない、という時、

一番の悩みは、

「最後まで解けない」


というところに集約されると思うのですが・・・


できるだけたくさん解こうと思っても、

悲しいことに、

「速く読むぞ!」という気持ちだけでは、
なかなかうまくいかないんですよね。


仮に、ペースを上げて読んだとしても、

・何度も読み返す
・速く読みすぎて、意味が頭に入らない
・設問1つ1つ、答えを探すのに手間がかかる

こんな現象になってしまうケースも多いと思います。

核心は、語彙・文法ではない

試験対策で、語彙や文法を頑張ることは大事です。

でも、語彙文法にかけた時間に比例して、
Part7のスコアは伸びないのも事実です。


語彙や文法は、ことばのベースなので、大事な要素ではありますが、

直接的に、


「速く読んで速く解く」

↑このスピードを上げる対策にはならないのです。


新しい単語を100覚えても、

読むのが速くなった!

という実感はないはずです。

語彙を増やして、文法問題をたくさん解いても、
スコアが頭打ちになっている・・・

と感じているなら、
知識を埋めること以外にも目を向けてみてください。

知識だけでなく、時間対策を

語彙・文法以外に何が必要なのか?

というと、それは時間対策です。


時間をいかに攻略するか?

どうしたらスピードが上がるのか?

この視点を持って作戦を立てる人は、意外と少ないのではないでしょうか。


もちろん時間内にできるだけ解きたい気持ちは、強くあると思います。

そうではなくて、そのために何をするか、

具体的な対策方法まで
落とし込んでいない

・・・ということなのです。


もしかしたら、日本人のほとんどが
英語を読むスピードが遅いので、

あまりに当たり前すぎて、
そこを「変える」という発想を持ちにくいのかもしれません。

学校で教わることとは

私の高校の先生は、
質問すると、先生用の手引書を出して、
そこに書いてあることを棒読みして解説してくれました。

そのとき悟ったのです。

「先生は、先生用の解説書があるから説明できるんだ。」と。

それ自体が悪いことではないのです。
だって、それが指導要領ですから。

また、さらに感じたのは、

「先生はネイティブの英語がわからない」

ということでした。

私は
ネイティブみたいにスラスラ読めて、
ネイティブみたいにペラペラ話せるようになりたかった。

先生は、テストの答えは教えてくれる。
でも私をネイティブみたいにはしてくれない。


と、気が付いたんです。

先生は、立派な国立大学の教育学部の出身でした。
でも英字新聞を読んだり、字幕なしで映画をみたり、
私が思い描く「英語ができる人」ではなくて、

端的にいうと、


「受験英語を教えることができる人」だったのです。

ある時のこの体験から、
「ネイティブみたいになりたい」私の願望に関しては、

先生を頼りにしてはいけない

という感覚に変わりました。

それから独自の勉強法を色々と試行錯誤して
結果的にTOEIC®︎で頑張らずにハイスコアが取れ、

会社員として技術翻訳をしたり、
海外取引先とのミーティングに出たり、
さまざまな業務文書も扱えるようになるのですが、


このエピソードによって、Part7の時間対策に関して
何をお伝えしたいかというと、


高校で習う英語とは、受験のための英語であり、
そこから脱しないと塗り絵はやめられない。

ということです。


もちろん、「スラスラ読む方法」は組み込まれていません。

英語をスラスラ理解する、たとえば英語脳ののようなもの

それをどうすれば手に入れられるかは、教えてもらえないのです。

「ナインはないんす」と「酒のために」

ちなみに、先生の授業すべてが最悪だったわけではありません。

ちゃんと文法を教えてもらえましたし、
テストの答えも教えてもらえました。


これは何か擁護するようなつもり、というわけではないのですが・・・

先生の授業で今でも覚えているのは、

「ナインはないんす」

と、

「酒のために」

です。


nineを序数詞にすると、ninthと綴りますよね。

nineの “e” が無くなるのを、
「ナインはないんす」と教わりました。


それから、「酒のために」は、

for the sake of 〜 (〜のために)

のイディオムの覚え方です。
sake を「酒」とかけて覚えました。


ギャグっぽい話し方に笑いながら、これはすぐに覚えられました。。。